横浜ベイサイドマリーナは、神奈川県横浜市金沢区に位置するマリーナ施設です。国土交通省より「よこはま・かなざわ海の駅」として海の駅に登録されており、海洋レクリエーションやマリーナとしての役割を果たしています。
横浜ベイサイドマリーナは、昭和30年代の高度経済成長期に新山下町にあった貯木場が手狭になったため、横浜市は金沢区鳥浜町の埋立地区への移転を計画し、昭和49年（1974年）に金沢木材埠頭が供用開始されました。その後、原木の輸入方法が変わり、貯木場の利用が減少していきました。
昭和62年（1987年）に「横浜港港湾計画」に基づき、遊休化した金沢木材港の貯木水面を利用した「金沢地区マリーナ計画」が決定されました。平成5年（1993年）から埋立工事が始まり、横浜市やヤマハ発動機などが出資して「横浜ベイサイドマリーナ株式会社」が第三セクター方式で設立されました。
平成7年（1995年）には埋立地の新町名を「白帆」と命名し、1996年4月1日に正式に開業しました。現在では、1,378区画の桟橋を備え、ビジターバースも約20隻分あります。また、給油施設や船舶メンテナンス施設、ヤマハ発動機が運営するレンタルボート施設「マリンクラブ・シースタイル」など、アジアでも最大級のマリーナとして運営されています。
マリーナの施設には、桟橋、給油施設、船舶メンテナンス施設などがあり、特に係留施設への立ち入りはマリーナ関係者や利用者のみが許可されています。しかし、護岸にはボードウォークやプロムナードが整備されており、停泊中の船舶を見ながら散策が楽しめます。
周辺には商業施設や宿泊施設も充実しており、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドやベイサイドマリーナホテル横浜が立地しています。また、2012年からは「ジャパンインターナショナルボートショー」の第2会場としても使用され、多くのイベントが開催されています。
1987年（昭和62年）に「金沢地区マリーナ計画」が決定し、1993年（平成5年）に埋立工事が始まりました。翌年には「横浜ベイサイドマリーナ株式会社」が設立され、1996年4月に第1期マリーナ施設が開業しました。
その後、1997年には「横浜ベイサイドマリーナ地区計画」が決定し、1998年にはマリーナ関連事業用地の第1期地区が順次オープンしました。2003年には第2期地区開発事業者が決定し、2005年には第2期マリーナ施設が一部開業しました。
2019年9月には台風15号の高波により、金沢区の福浦・幸浦地区で護岸の一部が決壊し、工場団地が浸水被害を受けました。これにより、白帆地区の護岸フェンスの一部が損壊しました。
1998年から毎年10月には「横浜ベイサイドマリーナ オープンヨットレース」が開催されており、関東近郊のマリーナから約100隻が参加する日本最大級のヨットレースとなっています。また、タレントのタモリが名誉会長を務める「タモリカップ」の横浜大会も2018年まで開催され、多くの参加者を集めていました。
毎年夏には「もやい祭り」が開催され、船を係留するもやいロープを供養する祭りが行われています。この祭りではライブや花火など多くのイベントが企画され、観客を楽しませています。また、年末には係留されているヨットやクルーザーにイルミネーションが灯され、幻想的な風景を楽しむことができます。
さらに、毎年9月下旬から10月上旬にかけて「横浜フローティングヨットショー」が開催されており、桟橋を中心に多くのイベントが行われています。
横浜ベイサイドマリーナは、横浜市の長期ビジョン「ゆめはま2010プラン」に基づいて整備されました。南西側の第1期地区には、三井アウトレットパーク 横浜ベイサイドをはじめとする商業施設が立地しており、2018年に三井不動産が土地を購入してリニューアルを行いました。2020年にリニューアルオープンし、さらに多くの訪問者を迎えています。
北東側の第2期地区には、ユニクロパーク ベイサイド店などの商業施設が立地しており、訪れる人々にとって便利な環境が整っています。