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横浜指路教会

(Yokohama Shiro Church)

横浜指路教会は、神奈川県横浜市中区尾上町に位置する、日本基督教団に属する歴史ある教会です。この教会は、1988年(昭和63年)に横浜市認定歴史的建造物として認定され、その豊かな歴史と美しい建築が評価されています。

教会の創設と初代牧師

横浜指路教会の歴史は、1859年(安政6年)10月に遡ります。この年、アメリカ長老教会から派遣された宣教医ジェームス・カーティス・ヘボンが、日本に到着しました。ヘボンは妻を伴って来日し、1874年(明治7年)に関内居留地で横浜指路教会を設立しました。初代牧師にはヘンリー・ルーミスが就任し、教会の基礎を築きました。

指路」という名称は、旧約聖書に登場する地名・人名の「シロ(Shiloh)」に由来しています。これは、ヘボンが出身教会の名称でもあり、信仰の道を指し示す象徴として名付けられました。

関東大震災と教会の再建

横浜指路教会は、設立後に何度か移転を繰り返し、現在の場所に落ち着きました。しかし、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災によって、当時の教会堂は倒壊し、多くの建物と同様に大きな被害を受けました。震災後の再建計画が進められ、現在の教会堂は1926年(大正15年)に再建されました。

横浜大空襲とその後の修復

再建された教会堂は、第二次世界大戦中の横浜大空襲により内部が全焼するというさらなる試練に見舞われました。しかし、教会は再び復興を果たし、その後も信仰の拠点として、多くの信者に支えられてきました。

125周年記念事業とパイプオルガンの設置

2000年(平成12年)には、横浜指路教会の創立125周年を記念して、教会に新たな象徴が加わりました。それが、スイスのマティス社製のパイプオルガンです。このオルガンは、教会の荘厳な礼拝を音楽で彩り、教会の歴史に新たなページを刻んでいます。

横浜指路教会の現在

現在も、横浜指路教会は地域の信者にとって重要な信仰の拠点であり続けています。歴史的建造物としての価値もさることながら、教会堂内で行われる礼拝や音楽会、地域社会との交流イベントなど、幅広い活動を通じて、信仰と文化の両面で豊かな影響を与え続けています。

教会へのアクセス

横浜指路教会は、JR根岸線の関内駅横浜市営地下鉄ブルーラインの伊勢佐木長者町駅から徒歩圏内にあり、交通の便も非常に良いです。横浜の歴史的建造物を巡る際には、ぜひ立ち寄りたいスポットの一つです。

結び

横浜指路教会は、その長い歴史と試練を乗り越えてきた建物であり、地域の象徴としての役割を果たしています。訪れる人々は、その厳粛な雰囲気と美しい建築に魅了されることでしょう。教会の中で祈りの時間を持つことは、心の安らぎと信仰を深める貴重な体験となるに違いありません。

Information

名称
横浜指路教会
(Yokohama Shiro Church)

横浜 元町・横浜中華街

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