1927年に創業された歴史あるホテルで、現存する唯一のクラシック・シティ・ホテルとして、建築史的価値が非常に高いと評価される建造物です。
本館とタワー棟の2つの建物があります。本館は歴史を感じさせるクラシカルな趣があり、かつての風格をそのまま保つ堂々とした雰囲気が魅力です。
特にベース、ロビー、客室の特徴的な3層構造と繊細なインテリア、ホール、宴会場など横浜の歴史と伝統を感じることができます。
結婚式場も併設されており、建物やインテリアはまるで映画のワンシーンに迷い込んだかのような体験ができます。
ホテルニューグランドの独特の雰囲気は、邦画のロケ地としても頻繁に使用され、多くの映画やドラマに登場しています。
一方、タワー棟は新しく近代的なデザインで、みなとみらいの夜景を楽しむことができます。
洋食の発祥地としても知られ、本格的な洋食が楽しめることも魅力の一つです。
歴史
横浜市は関東大震災で壊滅的な被害を受けましたが、復興の一環として「外人ホテル建設」が、ホテルニューグランドの建設のきっかけとなりました。
1927年に創業し、現在の本館は渡辺仁の設計によって建築されたクラシックホテルの代表的な建物です。
洋風の豪華な造りに和風の意匠も取り入れられ、メインダイニングでは雅楽が奏されるなど、独特の雰囲気を持っています。
ホテルニューグランドは初代会長の井坂孝や東洋汽船出身の土井慶吉、パリから招聘したアルフォンゾ・デュナンなどの尽力で、サービス・宿泊・飲食に関する高度な知識を持つスタッフが揃いました。
厨房からは後に広く知られるドリア、ナポリタン、プリンアラモードなどの料理が生まれ、多くの名店の料理長を輩出し、日本の食文化に大きな影響を与えました。
開業当初から皇族や著名人が多数訪れ、ダグラス・マッカーサーも滞在しています。戦後は占領軍の将校宿舎として使われましたが、その後は一般客も宿泊できる「マッカーサーズ スイート」として提供されています。
【沿革】
【施設概要】
本館(地上5階):全49室(スイートルーム3室含む)。レストラン&バーがあります。
ニューグランドタワー(地上18階・地下5階):全202室。パノラミックレストラン“ル・ノルマンディ”を備えています。
エグゼクティブフロア(15階 - 17階):エグゼクティブラウンジ「ザ・クラブ」(16階)はエグゼクティブフロア宿泊者専用となっています。
横浜高速鉄道みなとみらい線 元町・中華街駅 一番出口より徒歩1分
JR根岸線 石川町駅より徒歩15分
横浜市営バス・京浜急行バス 山下公園前 下車すぐ