鎌倉国宝館は、創建1063年の鎌倉幕府の初代将軍源頼朝ゆかりの神社である神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮の境内に位置する市立博物館であり、鎌倉の豊かな歴史と文化を保存し、展示しています。鎌倉時代から室町時代にかけての絵画、彫刻、工芸、書跡、古文書など文化財を収蔵しています。
鎌倉国宝館は、関東大震災(大正12年)によって鎌倉の社寺建造物や仏像が甚大な被害を受けたことを契機に、文化財を保護する施設として設立されました。鎌倉の史跡や名勝、社寺の保護を推進していた「鎌倉同人会」が中心となり、資金面での困難を乗り越え、昭和3年(1928年)4月3日に開館しました。
この建物は、鉄筋コンクリート造りで、外観は校倉風、内部は鎌倉時代の寺院建築を模して設計されています。現在、この建物は国の登録有形文化財に指定されています。また、鎌倉国宝館の建物に見られる鎌倉町の町章や星と月のステンドグラスは、小川三知の作品です。敷地内には源実朝の歌碑も設置されています。
鎌倉国宝館には、鎌倉時代から室町時代を中心とした絵画、彫刻、工芸品、書跡、古文書など多岐にわたる文化財が収蔵されています。特に、禅宗文化や宋元文化の影響を受けた作品が多く、収蔵作品数は約1000件、総数は4800点に達しています。市内の社寺から寄託された国宝や重要文化財も多数所蔵されており、これらの文化財の展示や普及活動を行うと同時に、災害から保護する役割も果たしています。
昭和49年(1974年)10月1日には、肉筆浮世絵を蒐集していた氏家武雄氏のコレクションが財団法人として設立され、館内において肉筆浮世絵のコレクションが保管、展示されています。この財団は平成24年(2012年)4月1日付で公益財団法人に移行し、現在も活動を続けています。
鎌倉国宝館は、1923年の関東大震災により鎌倉の寺社や仏像などが大きな被害を受けたことから、貴重な文化財を災害から守るための施設が必要とされました。
鶴岡八幡宮も関東大震災で、楼門・舞殿・一ノ鳥居・二ノ鳥居・三ノ鳥居・太鼓橋などが全壊、本殿・拝殿などが小破といった被害がでました。
そこで、鎌倉同人会が鎌倉の史跡名勝や寺社を保護するために中心となり、具体的な案が検討され、1928年に鎌倉国宝館が設立されました。
鎌倉市に関係する鎌倉時代から室町時代を中心としていて、絵画、彫刻、工芸、書跡、古文書など様々な文化財を保管・展示しています。収蔵作品数は約1000件で、4800点に上ります。
これらの作品は禅宗文化や宋元文化の影響を受けたものが多く含まれています。肉筆浮世絵の氏家浮世絵コレクションもあります。
市内の寺社から寄託された国宝や重要文化財が多数収蔵されており、文化財の展示と普及に加えて、災害から貴重な文化財を守り管理する役割も果たしています。
鎌倉国宝館に収蔵されている指定文化財の多くは、社寺から寄託されたものです。
また、登録有形文化財として鎌倉国宝館本館もあります。
鎌倉国宝館へのアクセスは以下の通りです。
周辺には鎌倉の名所や歴史的な寺院が点在しており、観光の合間に立ち寄ることができます。
周辺の観光スポットとしては、鎌倉大仏や鶴岡八幡宮などがあり、これらの名所と合わせて訪れることで、鎌倉の歴史や文化をより深く感じることができます。鎌倉国宝館を訪れた後は、周辺のカフェやレストランで地元の料理を楽しむのもおすすめです。
鎌倉国宝館は、日本の歴史と文化に触れる貴重な博物館であり、鎌倉時代の文化遺産や国宝を楽しむことができます。設立の目的からも、地域の文化振興と教育に貢献するための努力がうかがえます。多彩な展示と充実した施設で、歴史とアートを深く学ぶことができるこの場所を、ぜひ訪れてみてください。
9:00~16:30
月曜日(祝日の場合は翌平日)
展示替期間
特別整理期間
年末年始
一般 400円
小・中学生 150円
JR横須賀線 鎌倉駅より徒歩12分