神奈川県 » 鎌倉

荏柄天神社

(えがらてん じんしゃ)

荏柄天神社は、神奈川県鎌倉市二階堂に位置する菅原道真を祀る神社です。鶴岡八幡宮の東側にあり、鎌倉と横浜市金沢区六浦を結ぶ金沢街道に参道が接続しています。参道入口から約300メートルのところに位置し、静かな小台地にたたずんでいます。

荏柄天神社の歴史

神社の起源と歴史

荏柄天神社の創建は、長治元年(1104年)に遡ります。伝承によれば、菅原道真を勧請し、里人が突然の雷雨と共に降り立った天神の神影を恐れ、その地に社殿を建てたと伝えられています。この時、神木として植えられた大銀杏は、現在も境内にその姿を残しています。

『吾妻鏡』によれば、鎌倉時代初期には鎌倉幕府との深い関わりを持ち、頼朝の邸宅である大倉御所が幕府の鬼門に位置するため、鬼門の守護神として崇敬されました。以後、歴代の将軍家や鎌倉幕府からの崇敬を受け、鎌倉時代初期からその名が記録に残されています。

鎌倉時代以降の荏柄天神社

室町時代には足利氏、後北条氏、豊臣秀吉、徳川家康などの時の権力者からの庇護を受けました。特に天文17年(1548年)には、北条氏康が金沢街道に関所を設け、その関銭を社殿の造営に充てたとされています。江戸時代には、徳川家康が社殿の修繕を行い、以降も鶴岡八幡宮とともに修繕が繰り返され、武門の神としての位置付けが強化されました。

荏柄天神社の特徴

境内の施設

荏柄天神社の境内には、以下のような特徴的な施設があります。

荏柄天神社の文化財

荏柄天神社は、歴史的価値のある文化財が数多く存在しています。

荏柄天神社の行事

荏柄天神社では、年間を通じて様々な行事が行われています。

荏柄天神社の現在

荏柄天神社は、鶴岡八幡宮の宮司が兼任しており、2024年3月には神社本庁からの離脱を通告しています。これは、鎌倉市内の白旗神社とともに、鶴岡八幡宮の動きに追従したものです。

荏柄天神社は、歴史的、文化的な価値が高く、鎌倉市の重要な観光名所の一つです。境内の雰囲気や、長い歴史を持つ文化財に触れることで、訪れる人々は日本の歴史と文化に対する理解を深めることができるでしょう。

Information

名称
荏柄天神社
(えがらてん じんしゃ)

鎌倉

神奈川県