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鈴廣かまぼこの里

(すずひろ さと)

小田原の名物、かまぼこを学び、作り、食べて楽しむ!

小田原の代表的な名産品である「かまぼこ」。誰もが口にしたことがあるといえど、かまぼこには歴史や地域ごとの違い、製法、食べ方など、深い魅力があります。

そんな「かまぼこ」をさまざまな角度から楽しめる場所が鈴廣かまぼこの里です。

里内には主に3つの施設があります。広々とした市場の雰囲気の「鈴なり市場」では、かまぼこを中心に干物、揚げ物などがお買い物を楽しめます。

「かまぼこ博物館」は無料の体験型のミュージアムで、かまぼこについて学ぶことができます。そして、古民家や土蔵を利用した各種のお食事処があります。

鈴廣蒲鉾本店・鈴なり市場

板かまぼこを中心に小田原・箱根の土産が約200種も揃っています。お買い物が楽しめるだけでなく、イートインコーナーではあつあつの揚げかまを味わえる他、かまぼこソムリエが案内する「かまぼこバー」もあります。

お買い物の合間には、汐風カフェでシフォンケーキとコーヒーを楽しむこともできます。

「かまぼこバー」では、3種類のかまぼこをワンコインで食べ比べすることができます。なんと地ビール、地酒、ワイン、足柄茶のいずれかの飲み物付きです。

「超特選蒲鉾 古今」は職人による完全手づくりで希少な一日300本しか作られない特別なかまぼこ。「特上蒲鉾」と「謹上蒲鉾」は機械で作られたものです。意外にも機械作りのかまぼこがプリップリの食感で、職人の手づくりはほどよい弾力と上品な甘みが楽しめます。

「箱根ビール」との相性も抜群で、こちらも鈴廣が自社で醸造している地ビールです。かに・えび・あなごなど和風味の地酒に合いそうな板前ちんみセット、チーズやナッツを使用したワインと合わせたいグランシェフセットも選べます。

鈴なり市場には、かまぼこに合う提案や商品が充実しています。白ワインや辛口のスパークリングワインとの食べ方、厚さ12mmの「切れてる 板わさセット」などがあります。子供向けには「かまぼこトミカ」や「リカちゃんハートかまぼこ」も。

「手のひらサイズの紅白かまぼこ」は、好きなパッケージの箱に入れて贈ることができるプチギフトで、保存料や着色料は一切使われていません。

「プリかま」では、自分で描いた絵や文字をかまぼこに焼印できるサービスもあります。

かまぼこ博物館

かまぼこの歴史や不思議、素材や栄養について、パネルや展示品を見て、つくって、楽しみながら学べる博物館です。

ガラス越しに職人のかまぼこづくりを見学することもできますし、手づくり体験も楽しむことができます(要予約)。

「かまぼこ」は平安時代初期の文献『類聚雑要抄』に公卿 藤原忠実が開いた1115年の宴会料理に登場しており、その最古の絵が残っているといいます。この数字をとって11月15日を蒲鉾の日とも呼んでいます。

「かまぼこ」の名前の由来も興味深いです。「かまぼこ」という言葉は、かつて材料を竹の棒に筒状に巻いて作ったため、形が植物の蒲の穂に似ていたことから、「がまのほこ」→「かまぼこ」と呼ばれるようになったとされています。

白身の魚は高価な食材であり、蒲鉾も贅沢品として扱われます。時には贈答品として使われ、御節料理にも取り入れられます。また、豊臣秀吉の三男・豊臣秀頼が大好物としていたとの伝承もあり、織田信長の最後の晩餐である本能寺で供されたとも言われています。

また、「かまぼこ」は魚のすり身を練って味をつけ、蒸したり焼いたりした料理の総称です。全国各地でさまざまな種類の「かまぼこ」が存在し、地域によって形や味、食感が異なります。

蒲鉾が商品として販売されるようになったのは江戸時代以降になります。

小田原は「かまぼこ」作りに最適な魚と水に恵まれていたため、江戸時代の末期から盛んに製造されていました。宿場町として栄えていた土地柄、また参勤交代の際に多くの人々に食され、その名が全国に広まったと言われています。

「かまぼこ博物館」の奥には、実際に職人さんたちが「かまぼこ」を製造している加工場があります。ガラス越しに職人技を見学することができます。

なんと、かまぼこ職人には国家資格があり、この施設には1級技能士の資格を持つ職人が複数名在籍しています。

「かまぼこ」と「ちくわ」作りに挑戦!

かまぼこ博物館では「かまぼこ」と「ちくわ」の作り方を体験するができます(要予約、所要時間約50分)。

プロの職人さんのデモンストレーションを見学した後、実際に自分たちで挑戦します。用意された魚のすり身を「かまぼこ包丁」を使ってならしていき、丁寧に表面を整えて自家製の「かまぼこ」ができあがり、蒸して完成します。

「ちくわ」作りは、すり身を同様にならしてから、まな板の上で長方形に成型し、竹の棒に巻きつけます。焼き上げると、「ちくわ」の完成です。

えれんなごっそ

バイキングレストランで、地場の野菜やお魚を使った小田原ならではの美味しいお料理が自慢です。約50品目のメニューを楽しむことができますし、鈴廣のかまぼこも食べ放題です。

受賞歴のある地ビールもお楽しみいただけます。お子様が遊べるスペースもあるので、家族全員で楽しめます。

CAFE107

引退した箱根登山電車「モハ1形107号」が展示されたCAFEです。鈴廣オリジナルブレンドコーヒーや、箱根百年水を使った「地ビール」など、ここでしか味わえない鈴廣の特別メニューが楽しめます。車両を近くで見たり、車両に入って内装を楽しむこともできます。

そばと板わさ 美藏・名水甘味 且座・ギャラリー&ショップ 千惠・会席 大清水

140年以上前に建てられた古民家を利用したお食事処とギャラリーです。総漆塗りの土蔵は江戸末期から使われていた秋田県の蔵を移築して利用していて、国の登録文化財でもあります。

四季折々の食材を活かした板前が腕を振るいます。名水「箱根百年水」を使ったスイーツも用意されています。落ち着いた空間でお食事をゆっくり楽しむことができます。

Information

名称
鈴廣かまぼこの里
(すずひろ さと)
リンク
公式サイト
住所
神奈川県小田原市風祭245
電話番号
0120-07-4547
営業時間

鈴廣蒲鉾本店 9:00~18:00
鈴なり市場 9:00~18:00
かまぼこ博物館 9:00~17:00
会席「大清水」昼席11:30~ 夜席17:00~
そばと板わさ「美蔵」11:00~17:00
名水甘味「且座」10:00~17:00
ギャラリー&ショップ「千惠」10:00~17:00
えれんなごっそ
平日 11:00 ~ 16:00
土日祝 9:30~17:00
CAFE107 10:00~17:00

定休日

無休(年末年始、臨時休業日を除く)

駐車場
無料 300台
アクセス

電車:
JR東海道新幹線/小田急線 小田原駅 よりタクシーで約10分
箱根登山鉄道 風祭駅 下車 徒歩約2分

車:
東名高速道路 厚木I.C経由 ⇒ 小田原厚木道路 箱根口 出口右折すぐ

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