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糀入イカの塩辛

(こうじいり しおから)

東海道一の宿場町がうんだ名物食みやげ

相模湾で水揚げされるイカと、大磯から小田原市国府津にかけて広がっていた塩田の塩、周辺地域の酒蔵で作られている米糀(こめこうじ)と、地場産のものをあわせて作られるのが“糀入イカの塩辛”。
小田原市は糀が入ったイカの塩辛の発祥の地といわれ、市内にある創業450年の「みのや吉兵衛」の5代目吉兵衛が350年前に考案したとされている。糀をあわせたきっかけは、大酒のみであった吉兵衛が港に寄ったときに、漁師たちが獲れすぎたイカの処理に困っていたという。酔っ払っていた吉兵衛はそのすべてを買い取り、塩漬けにしたが塩辛くて食べられなかった。そこで近くにあった糀を入れてみたところ、発酵して独特の旨みのある塩辛になった、ということだ。
それから、東海道一の宿場町であった小田原のおみやげとして好評を得て、小田原名物の梅干と双璧をなすほどの商品にまでなったといわれている。

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名称
糀入イカの塩辛
(こうじいり しおから)

小田原

神奈川県