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小田原おでん

(おだわら)

日本全国に知られるブランド蒲鉾が、オリジナルのおでんに

文献によれば、小田原を攻めた北条氏が蒲鉾で客人をもてなしたとの記述もある、歴史ある小田原蒲鉾(かまぼこ)。小田原おでんは、小田原に現存する蒲鉾店13社によるこだわりの逸品を寄せ合ってスタートした。蒲鉾の食感を失わないように、煮込み時間やタイミングに細心の注意を払って作られている。また、老舗の味を活かすために出汁はシンプルに、特製のかつお・こぶ出汁を使用。地元の甘みそと曽我梅林で採れた梅をブレンドさせた「梅みそ」で食すのが特徴だ。

おでんは、豆腐やこんにゃく、里芋などに甘味を効かせた味噌をつけて食べる「田楽(でんがく)」が起源とされています。庶民の間で広まったのは江戸時代からと言われていますが、実は田楽自体は平安時代から存在していたのだとか。長い歴史が息づく料理です。

小田原おでんは、2003年にまちおこしの一環として生まれました。小田原は昔からさつま揚げやかまぼこといった練り物の産業で栄え、その歴史は500年にも及びます。この伝統的な練り物業者13軒が、おでんを小田原の名物にしようと共に取り組んだことから、小田原おでんの誕生の始まりです。

特徴的な点は、おでんの具材それぞれの個性が煮込まれても鮮明に感じられることです。

通常、出汁で煮込むと具材の個性が薄れがちですが、小田原の老舗かまぼこ屋がこだわりのおでんタネを作ることで、各具材の特徴が損なわれないようにしています。また、出汁もかつおと昆布で作り、タネの味わいを引き立てるために塩だけで味付けされています。

今では、小田原おでんは地域に根付き、小田原城では毎年「おでんサミット」が開催されるほどの盛況ぶりとなっています。小田原おでんの種類は約40種類に及び、毎年おでんサミットで最優秀賞に選ばれたおでんがラインナップに加わる仕組みとなっています。

小田原おでん本店

夕闇に浮かび上がる提灯の温かな灯りが、入り口を照らし出し、風格ある料亭のような趣きが感じられる店です。

店内は赤茶色の土壁が店内に温かみをもたらしており、洗練された空間が広がっています。

江戸時代に使われていたというかまぼこ屋のまな板を天板に使用したテーブル席や離れの茶室もあります。

小田原おでん本店では、会席料理、ランチコースを楽しむことができます。

おでん単品では、45種類以上のバラエティ豊かなおでんの具材が楽しめます。

いか墨つみれ、えび天、大根、金目なると、地鶏入り揚げつくね、しらす団子、焼きあじつくね、小田原さつま、小田原あじがんも、とと揚げ、たこ天といった

梅みそ、わさび醤油、からしの3種類の薬味が用意されています。梅みそは小田原の特産品で、この梅みそにつけて食べるのが小田原流の楽しみ方です。

おでん以外にも店オリジナルの牛すじや、あじの押し寿司、地酒の飲み比べセットなど魅力的なメニューがあります。

Information

名称
小田原おでん
(おだわら)

小田原

神奈川県