小田原の地場産業として栄えてきたかまぼこの起源は江戸後期。板にすり身を扇の地紙に盛りつけるのが特徴。グチを主原料とする豊富な鮮魚と箱根水系の良質な水が肌ツヤ、きめの細やかさ、弾力を引き出している。かまぼこの原料となる魚の身質は一年を通して変化する為、最高のかまぼこを作る為に製造過程(練る時間、蒸す温度など)での調整を怠ることはできない。また機械での生産と伝統職人による手づくりを両立させることで、おいしい状態を探求する一方、完全な手づくりかまぼこは10、20年の修行を重ねた伝統職人の手に任される。