神奈川県小田原市という都市部にありながら豊かな自然を有する小田原市根府川にある「神奈川県農業技術センター足柄地区事務所分室」で1991年に生まれ、2006年から出荷されている“湘南ゴールド”。晩柑で香りの良い“黄金柑”と“今村温州”を交配して作られた品種で、黄金柑より実が大きく、さわやかでフレッシュな香りを持つ上に、果皮が滑らかでむきやすいという特徴を持ち、柔らかい果肉には、11~12%の糖度があるジューシーな果汁が詰まった柑橘だ。
湘南ゴールドは、温州みかんが市場から姿を消す4月頃に成熟するが、成熟した直後はやや強い酸味があるため、しばらく仮貯蔵で酸味を弱めたのち、5月頃までにかけて出荷される。その味と風味の良さから、地元だけでなく各地にファンがいるが、まだまだ生産量が少ないため「幻の柑橘」と呼ばれることもある。
旬 3月 4月 5月