神奈川県小田原で創業100年を越す老舗の和菓子舗「正栄堂」の代表銘菓が“虎朱印”である。北海道産大納言小豆の餡と求肥を、新潟産黄金餅米100%の皮で包んだ最中は、神奈川県銘菓指定の認定を受けている。
名称の虎朱印とは、戦後時代、小田原の地を五代100年に渡って統治した後北条家が公文書に用いた印判のことで「緑寿応隠」の4字を配した印文の上に虎が横たわっている姿が刻されており、この名が生じたとされている。「緑寿応隠(ろくじゅおうあん)」とは、「長命の寿を全うして、国の安隠にこたえる」という意味があり、正栄堂の虎朱印は実際の印判と同じ大きさで作られている。