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座間谷戸山公園

(ざま やとやま こうえん)

座間谷戸山公園は、神奈川県座間市に位置する県立の都市公園です。1993年(平成5年)4月29日に開園しました。当初は全体の3分の1のみの開園でしたが、その後順次整備が進み、2002年(平成14年)に全面開園となりました。

概要

座間谷戸山公園は、敷地面積30.6ヘクタールを有する広大な公園で、里山の風情を残しながら、自然生態観察を楽しむことができるよう整備されています。以下のような多様な区域に分かれ、訪れる人々にさまざまな自然体験を提供しています。

サンクチュアリ

公園の全体の約3分の1を占めるこの区域は、野生生物を保護するために立ち入りが制限されています。特に水鳥の池が中心となり、多くの野鳥が集まる場所です。バードウォッチャーのために野鳥観察小屋や四阿(あずまや)が設けられています。

水鳥の池

公園のほぼ中央に位置し、ここでは四季折々の水鳥を観察することができます。カメラを構えたバードウォッチャーも多く、野鳥観察のメッカとなっています。

湿生生態園

このエリアでは、湿性植物やその生息地を観察することができます。中央には四阿があり、そのすぐ脇には池があり、カモが泳ぐ姿を目にすることができます。

シラカシ観察林

放置された雑木林、いわゆる極相林を観察できるエリアです。園路の途中には百葉箱が設置されており、自然観察の一助となっています。

田んぼ

里山体験館の前にあるこのエリアでは、わずかながら田んぼが保全されています。ここでは市民参加による田植えや稲刈りが行われ、秋にはたくさんのかかしが立ち並び、風情ある景観が広がります。

野鳥の原っぱ

このエリアは、草原性の鳥が生息できるよう環境保全が行われています。鳥たちが自由に飛び回る姿が見られます。

昆虫の森

雑木林を好む昆虫のための環境が整備されたエリアです。自然の中で昆虫観察を楽しむことができます。

スギ・ヒノキ観察林

管理された人工林を観察できるエリアで、園路沿いに四阿が設置されています。大きなハナイカダを目の前で観察することができ、また四阿の近くには百葉箱が設置されています。

湧き水の谷

湧き水が作り出す小さな池があり、夏にはスイレンの花が咲き誇ります。初夏には光りながら飛び交うゲンジボタルが見られ、幻想的な光景が広がります。

クヌギ・コナラ観察林

管理された雑木林を観察できるエリアで、炭焼き小屋や四阿が設置されています。

伝説の丘

「本堂山」とも呼ばれるこの丘は、かつて星谷寺(星の谷観音)の本堂があったという伝説があるため、その名が付けられました。竹林などがあり、四阿で休憩することができます。

旧街道

座間谷戸山公園内には、歴史ある旧街道が残されています。

府中街道

長屋門横の本堂坂を上り、伝説の丘の南側を通ったあと、公園の北側へ抜ける道が府中街道です。この街道沿いには、庚申塔や道祖神、馬頭観音などの歴史的な遺物が残されています。

巡礼街道・星の谷道

公園の南側に位置し、現在の神奈川県道42号藤沢座間厚木線から南入口を通り、シラカシ観察林へと続く道です。この道は、坂東観音霊場を巡礼する人々が通った道で、古い姿を残した鬱蒼とした雑木林を通ります。また、この道沿いには「榎庚申」と呼ばれる庚申塔があり、歴史の息吹を感じることができます。

施設

パークセンター

座間谷戸山公園の情報提供や管理事務を行う施設で、50名程度が収容できるレクチャールームも備えています。東入口近くに位置しています。

利用時間:8時30分〜17時(レクチャールームは9時〜16時30分)

里山体験館

民家風の建物で、車イスや自然観察用双眼鏡の貸し出しを行っています。西入口、長屋門近くに位置しています。

利用時間:9時〜16時30分(座敷利用は16時15分まで)

ログハウス

ホールは休憩用で、どなたでも自由に利用できます。南入口近くにあります。

利用時間:9時〜16時30分

駐車場

座間谷戸山公園には3つの駐車場が設けられています。

東入口駐車場:78台

北入口駐車場:39台

多目的広場駐車場:29台

利用時間:

料金:無料

交通

電車・徒歩

小田急線座間駅東口から徒歩約8分で「西入口・長屋門」に到着します。または、小田急線相武台前駅南口から徒歩約12分で「東入口」にアクセスできます。

自動車

伊勢原方面からは、国道246号下今泉交差点を左折し、星の谷観音坂下交差点を右折します。町田方面からは、国道246号西原交差点を右折してください。

Information

名称
座間谷戸山公園
(ざま やとやま こうえん)

厚木・丹沢

神奈川県