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神奈川県立 秦野 戸川公園

(かながわ けんりつ はだの とかわ こうえん)

神奈川県立秦野戸川公園は、神奈川県秦野市に位置する広大な都市公園です。36.1ヘクタールの敷地を誇り、表丹沢登山の玄関口としても知られています。2023年には年間52.3万人が訪れ、市内で最も人気のある観光スポットとなっています。

公園の歴史と概要

都市計画と開園

神奈川県立秦野戸川公園は、1992年1月17日に都市計画が決定され、その後1997年7月13日に一部が開園しました。公園は表丹沢の山々と秦野盆地に囲まれ、その中央には丹沢の山から湧き出る水無川が静かに流れています。管理は、神奈川県より指定管理者として指定を受けた神奈川県公園協会と小田急電鉄の共同事業体が行っています。

公園の主要施設

公園内には、訪れる人々を魅了するさまざまな施設があります。高さ55メートル、長さ267メートルの『風の吊り橋』は、公園のシンボルとして多くの観光客に親しまれています。また、子どもが遊べる広場や、歴史的な茶室「おおすみ山居」をはじめ、バーベキュー場も設けられており、自然と触れ合いながら家族や友人と楽しい時間を過ごすことができます。

全国植樹祭と皇室の訪問

2010年(平成22年)5月23日、第61回全国植樹祭が秦野戸川公園で開催されました。この祭典は南足柄市の足柄森林公園丸太の森と秦野戸川公園の2会場で実施され、天皇皇后両陛下(現在の上皇上皇后両陛下)がこの地を訪れ、植樹を行われました。なお、神奈川県での全国植樹祭の開催はこれが初めてで、これをもって全国全ての都道府県で少なくとも一度は実施されたことになります。

植樹祭の歴史

全国植樹祭の前身である愛林日植樹行事は、1949年(昭和24年)に神奈川県箱根町で初めて実施されました。この時から植樹祭は全国各地で行われ、地域の森林保全活動のシンボルとして重要な役割を果たしてきました。

多彩な施設と自然体験

自然観察とスポーツ施設

秦野戸川公園には、自然観察を楽しめる「自然観察の森」や「観察池」、さらにスポーツ愛好者向けの「神奈川県立山岳スポーツセンター」も完備されています。これらの施設は、丹沢の豊かな自然を存分に体感できる場所として、多くの利用者に親しまれています。

その他の主な施設

その他の施設として、風情ある「山里庭園」、川遊びが楽しめる「川遊びゾーン」、家族で楽しめる「バーベキュー場」や「子どもの広場」、そしてスポーツを楽しむための「グラウンド」や「少年野球場」があります。また、庭園デザインの参考にできる「小さな庭の見本園」や、農業体験ができる「農体験場」も設けられています。

訪問者向けの施設

訪問者向けの施設として、「パークセンター」や「神奈川県立秦野ビジターセンター」、そしてクライミング愛好者のための「はだの丹沢クライミングパーク」も整備されています。また、愛犬と一緒に楽しめる「犬遊びゾーン」も用意されており、ペット連れの家族にも対応しています。

アクセス情報

公共交通機関でのアクセス

神奈川県立秦野戸川公園へのアクセスは、小田急小田原線渋沢駅から神奈川中央交通バス渋02「大倉」行に乗車し、約15分で終点の「大倉」バス停で下車すれば、公園はすぐ目の前です。

自動車でのアクセスと駐車場

車で訪れる場合、新東名高速道路秦野丹沢スマートインターチェンジから約10分、または東名高速道路秦野中井インターチェンジから約30分の距離にあります。さらに、国道246号から堀川入口を経由して約10分で到着できます。公園内には「大倉駐車場」、「水無川駐車場」、「諏訪丸駐車場」といった有料駐車場があり、普通車、中型車、大型車、そして二輪車も駐車可能です。

駐車場の詳細

大倉駐車場には中型車以上が10台、普通車150台、二輪車10台が駐車可能です。水無川駐車場には普通車87台、諏訪丸駐車場には普通車77台が駐車できます。駐車場の利用時間は8:00から21:00までとなっています。

Information

名称
神奈川県立 秦野 戸川公園
(かながわ けんりつ はだの とかわ こうえん)

厚木・丹沢

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