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泉の森

(いずみ もり)

泉の森は、神奈川県大和市に位置する美しい自然公園です。この公園は、引地川の水源地を中心に広がり、国道246号を挟んで約42ヘクタールの広大な緑地が広がっています。泉の森は、特別緑地保全地区に指定されており、豊かな自然が保護されています。

泉の森の概要

かつてこの一帯は、引地川沿いの谷戸田(たにとだ)として利用されていましたが、都市化の進展により雨水の流入が増加し、洪水の危険が高まっていました。このため、1982年(昭和57年)に上草柳調整池が整備され、その周囲が公園として開放されることになりました。

泉の森は、引地川の水源地を含む豊かな自然環境が特徴であり、訪れる人々に四季折々の自然の美しさを楽しむ機会を提供しています。公園内には、湿生植物園や郷土民家園、水車小屋、ふれあいキャンプ場、自然観察センター「しらかしのいえ」など、多くの見所があります。

泉の森の主な設備

湿生植物園

泉の森には湿生植物園があり、ハナショウブ、アヤメ、ハンゲショウ、タコノアシなど、湿地ならではの植物が多く自生しています。訪れる人々は、これらの植物が織りなす季節の移ろいを楽しむことができます。

緑のかけ橋

「緑のかけ橋」は、米マツを使用した斜張橋で、その独特なデザインが特徴です。この橋は、建設省による平成4年度手づくり郷土賞(ふるさとの色と光)を受賞したほか、アメリカ木造協会木橋部会の「木造橋賞歩道橋部門」で第1位を獲得しています。

水車小屋

泉の森の水車小屋は、1990年(平成2年)に完成しました。二年の歳月をかけて作られたこの水車小屋は、訪れる人々に昔ながらの風景を感じさせます。

郷土民家園

郷土民家園では、18世紀から19世紀にかけて建てられた貴重な民家が保存されており、これらの歴史的建造物を生かしたさまざまなイベントが開催されています。歴史と文化を学びながら、当時の生活様式に触れることができる場所です。

ふれあいキャンプ場

ふれあいキャンプ場では、岐阜県郡上市(旧大和町)の特産である木材が使用された建物が特徴です。炊事場や野外卓、トイレ、ステージ、事務所などの設備が整っており、予約が取れれば無料で利用することができます。

自然観察センター・しらかしのいえ

「しらかしのいえ」は、自然を学ぶための施設であり、さまざまな展示や図書室が備わっています。さらに、泉の森を一望できる展望デッキもあり、訪れる人々は自然の中でゆっくりと過ごすことができます。この施設は、ボランティアの協力を得て運営されています。

泉の森のその他の特徴

泉の森は広い公園ですが、一部のエリアでは騒音が気になることがあります。公園を南北に分ける国道246号の橋付近では車両の騒音があり、公園の南端にある東名高速道路をくぐる「ふれあいの森」付近では、厚木海軍飛行場の進入路に当たるため航空機の騒音が聞こえることもあります。

しかし、これらの騒音を除けば、泉の森は静かで自然豊かな環境を楽しむことができる場所です。家族連れや自然愛好家にとって、訪れる価値のある公園であることは間違いありません。

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名称
泉の森
(いずみ もり)

厚木・丹沢

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