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八重桜の塩漬け

(はえざくら しおづけ)

江戸時代から続く技と味を、桜茶や和菓子、あんぱんなどで楽しむ

秦野市千村では、江戸時代から八重桜を摘み、塩漬けにしてきた歴史がある。現在では、桜の出荷量は年間約15トン。国内生産量のほとんどを占め、桜茶の他、あんぱん、和菓子などの材料として使用されている。地元では、祝い事で桜湯を飲む風習があるなど、古くから人々の生活と密着してきた桜。桜漬け専用の八重桜は「観山」という晩生種で、五分咲きの時に一気に花を摘み取ってしまうため、地元では別に観賞用の八重桜を数百本植えているそうだ。

桜の花漬

7分咲きの八重桜を塩と白梅酢で漬け込んだ、優雅な小田原の名産

小田原の名産。色が濃くて香り高い八重桜が適しており、7分咲きのものを塩と白梅酢で漬けたもの。熱い湯に浮かべて味わう「桜湯」は、ふわっと花びらが広がり、優雅な香りが漂う。ハレの日のお茶がわりに飲むことが多い。さっと水洗いした「桜の花漬」を温かなご飯にあえていただく「桜ごはん」は、梅酢に含まれる酸が微生物の繁殖を抑えるため、保存性も優れた一品だ。ほかにも、吸い物の椀種、刺身のつまや和菓子、酢の物、ゼリーやアイスなど様々に楽しめる。

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名称
八重桜の塩漬け
(はえざくら しおづけ)

厚木・丹沢

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