東京湾に浮かぶ唯一の無人島で、東京湾最大の自然島です。軍の要塞だったために古いレンガ造りの建物、実際に使用していた砲台、弾薬庫、兵舎などの跡が残っています。
アニメ映画『天空の城ラピュタ』を連想させるとして人気を集めており、『仮面ライダー』のロケーション撮影ではゲルショッカーの基地があると設定されたことでも知られています。
実際に歴史的な建造物を見ながら散策することができ、異空間体験が楽しめます。
横須賀の港(三笠桟橋)からわずか10分の船で到着できます。島は釣りの名所としても知られており、レンタル機材を使って手軽にバーベキューも楽しめます。
夏だけでなく、一年中さまざまなアクティビティを楽しめる猿島は、東京からわずか1時間で行ける無人島です。海の真ん中で風を感じながら非日常の時間を過ごしてみませんか?
猿島公園
猿島は、1995年に国から横須賀市へ移管され、現在は猿島公園として観光などに活用されています。
猿島へは京急本線横須賀中央駅から徒歩15分の三笠ターミナルで船に乗り、10分程度で到着できます。海水浴、バーベキュー、釣り、散策などのレジャーに適する無人の自然島です。
歴史公園
島からは縄文時代の土器や弥生時代の土器・人骨が出土し、日蓮にまつわる伝説が残るなど、古くから人々に親しまれています。
幕末から第二次世界大戦前にかけては、東京湾の首都防衛拠点となりました。幕末の1847年に江戸幕府により国内初の台場が築造され、明治時代に入ると陸軍省・海軍省の所管となり、東京湾要塞の猿島砲台が築造されました。
本施設が実戦に用いられたことはないが、島内の岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残り、日本国では数少ないフランドル積みが見られます。
使用された煉瓦は愛知県の東洋組士族就産所で製造されました。当時の煉瓦は素材や焼成温度が均一でなかったため、結果として色とりどりの煉瓦が積まれて現代に残り、観光客に人気があります。なお、砲台は2000年に「猿島要塞」として土木学会選奨土木遺産に指定されました。
第二次世界大戦後は1961年まで、日本を占領して横須賀軍港を使用したアメリカ合衆国に接収されました。その間にも1947年に渡船の運航が開始され、1957年には海水浴場が開かれました。その後、1993年に海水浴場は閉鎖、航路も廃止されて、立ち入り禁止とされました。
1995年、横須賀市が大蔵省(現:財務省)から管理を受託し、散策路等を整備し、航路を復活させました。翌1996年には海水浴場も再開され、2003年には横須賀市が国から猿島の無償譲渡を受け、「猿島公園」として整備しました。
9:00 ~ 17:00
毎日運航(荒天による欠航時を除く)
入園料
大人(15歳以上)500円
小学生・中学生 250円
猿島航路
往復大人(中学生以上)1,500円
小学生 750円
三笠桟橋(三笠公園内)よりトライアングル(運行事業者)の船で10分
船は3月から11月までは毎日運航、12月から2月までは土日祝日のみ運航
三笠桟橋まで、京急横須賀中央駅より徒歩15分、JR東日本横須賀駅より徒歩30分