ぷかりさん橋は、神奈川県横浜市西区みなとみらいに位置する、横浜港における客船ターミナルで、正式名称は「みなとみらいさん橋及び同付属旅客施設」です。この桟橋は、日本初の海上浮体式ターミナルとして知られ、観光スポットとしても高い人気を誇っています。
1991年11月にオープンしたぷかりさん橋は、ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルやパシフィコ横浜の正面に位置しています。このターミナルは、浮体式構造を採用しており、桟橋のみならずターミナルの建物自体も海上に浮かんでいます。そのため、正確には船舶(係留船)として扱われています。
ぷかりさん橋は、2本の桟橋と客船ターミナルから構成されています。桟橋のAバースとBバースは、プレジャーボートや公官庁の船舶が係留される場所であり、個人所有のプレジャーボートも利用可能です。
また、時計台のある西洋風の2階建て建物が特徴的な客船ターミナルは、1階が切符売り場と待合室、2階がヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル直営の海上レストラン「ピア21」として利用されています。
1991年10月に竣工したぷかりさん橋は、横浜市港湾局によって管理され、日本鋼管鶴見製作所によって建造されました。このターミナルの設置は、横浜港における新たな観光拠点の一つとしての役割を果たすために行われました。
ターミナルの名称「ぷかりさん橋」は全国公募によって決定され、浮体式構造を強調するために「ぷかり」という言葉が用いられました。また、2018年には「よこはま・みなとみらい海の駅」として正式に海の駅に認定され、観光客だけでなく、プレジャーボートの利用者にも広く利用されるようになりました。
ぷかりさん橋には、観光クルーザーや屋形船が乗り入れており、観光客に人気のあるスポットです。かつてはポートサービスの水上バス「シーバス」や、レストラン船「マリーンルージュ」、遊覧船「マリーンシャトル」が発着していました。
ターミナル内には、待合室やチケット売り場が整備されており、乗船前の準備や待ち時間を快適に過ごすことができるようになっています。また、2階の海上レストラン「ピア21」では、横浜港の美しい景色を楽しみながら食事を楽しむことができます。
ぷかりさん橋は、そのユニークな浮体式構造と歴史的背景から、横浜港の象徴的な存在として親しまれています。観光やレジャーを楽しむ人々にとって、横浜の海を身近に感じることができる特別な場所です。今後も、横浜の海上交通や観光産業を支える重要な拠点として、多くの人々に利用され続けることでしょう。