岩海水浴場は、神奈川県足柄下郡真鶴町岩に位置する海水浴場で、相模湾に面した美しい岩海岸にあります。この場所は古くから「源頼朝船出の浜」としても知られ、その歴史的背景が色濃く残る名所です。
岩海水浴場は、真鶴町の海水浴場の一つで、相模湾の清澄な海と穏やかな波が特徴です。近くには岩漁港があり、釣りやヨットなどのマリンスポーツを楽しむことができます。特に相模湾で獲れるアジは「新かながわ名産100選」に選ばれており、新鮮な海の幸を堪能できる場所でもあります。
真鶴半島で唯一の砂浜が広がる岩海水浴場は、県内でもトップクラスの水質を誇ります。そのため、夏季には親子連れで賑わい、安全で楽しい海水浴が楽しめます。また、岩海岸に架かる岩大橋は、この地域のシンボルとなっており、かながわの橋100選にも選ばれています。さらに、左手には弁天島と呼ばれる松と鳥居の島があり、この地の景観に一層の趣を添えています。
岩海水浴場のある岩海岸は、歴史的にも重要な場所です。治承4年（1180年）8月28日、石橋山の戦いに敗れた源頼朝が房州（現在の千葉県）へ船出したと伝えられており、その伝説が今もこの地に息づいています。この歴史的エピソードに触れることで、海水浴を楽しむだけでなく、歴史の一端を感じることができるのが岩海水浴場の魅力です。
岩海水浴場は、夏季の一定期間のみ開設されています。開設期間は7月14日から8月27日までで、この期間中は毎日9時から17時の間に監視員が常駐し、安全な遊泳が確保されています。
この海水浴場には、無料で利用できるシャワーや水洗トイレ、監視所などが完備されており、快適な海水浴を楽しむことができます。また、海の家では食事や着替え、温水シャワーの利用が可能で、レンタルパラソルも用意されています。ハイシーズンには有料の駐車場も開設され、アクセスも非常に便利です。
岩海水浴場へのアクセスは非常に便利で、JR東日本東海道本線の真鶴駅から真鶴町コミュニティバス岩線を利用し、約9分で到着します。バス停「岩海岸」で降りれば、目の前に海水浴場が広がります。徒歩でもアクセス可能で、自然の景観を楽しみながらの散策もおすすめです。
真鶴町は、鎌倉時代から続く銘石「小松石」の産地としても知られており、岩海水浴場周辺には海以外にも多くの史跡が点在しています。これにより、海水浴の合間に歴史や文化に触れることができる観光地となっています。
これらの観光スポットは、岩海水浴場から徒歩圏内に位置しており、海水浴だけでなく、真鶴町の豊かな歴史と文化を楽しむことができます。訪れる際には、ぜひこれらの場所にも足を運んでみてください。