夢見ヶ崎動物公園は、神奈川県川崎市幸区南加瀬一丁目2-1に位置する市立の動物公園です。一部敷地は北加瀬1丁目にまたがっています。
夢見ヶ崎動物公園は、加瀬山の山頂付近にあり、川崎市建設緑政局が管理しています。入園料は無料で、年中無休となっており、開園時間は9時から16時です。この公園の整備には、川崎市の税金や宝くじの助成金が使用されています。
この公園には比較的小型の動物が多く飼育されており、猛獣やキリン、象などの大型の草食動物は見られませんが、近隣の幼稚園の遠足などで利用されることが多く、地元の人々に親しまれています。特に、夫婦で仲良く寄り添うレッサーパンダは、過去にマスコミでも取り上げられたことがあります。
また、「夢見ヶ崎」という地名は、太田道灌がここに築城を考えたものの、悪夢を見たために断念したという伝説に由来しています(詳細は「南加瀬の歴史」や「川崎歴史ガイド」を参照してください)。
以下に、夢見ヶ崎動物公園で飼育されている動物の一部を紹介します。
ワタボウシパンシェ、コモンマーモセット
シセンレッサーパンダ
マーコール
ハートマンヤマシマウマ
※令和元年の房総半島台風の際に倒木がありました。
フンボルトペンギン、チリーフラミンゴ、カミツキガメ、ニホンイシガメ、クサガメ、ミシシッピアカミミガメ
アルダブラゾウガメ、ケヅメリクガメ、ヒョウモンガメ、ホウシャガメ、アカアシガメ、ホルスフィールドリクガメ
ラマ
ワオキツネザル、クロキツネザル、エリマキキツネザル、ブラウンキツネザル
フサオマキザル、クモザル、ボリビアリスザル
ホンシュウジカ
インドクジャク
ミーアキャット、ロバ、ヤギ、ケープハイラックス、カイウサギ、テンジクネズミ、アカオヒメシャクケイ、コシャモ、ミノヒキチャボ、ゴイシチャボ、ショウコク
プレーリードッグ、アライグマ、ハクビシン、アカハナグマ
コバタン、シロビタイムジオウム、タイハクオウム、ヨウム、オオホンセイインコ、ワカケホンセイインコ、ルリコンゴウインコ、ベニコンゴウインコ、キビタイボウシインコ、キエリボウシインコ、アオボウシインコ
フサホロホロチョウ、パラワンコクジャク、ハイイロコクジャク、ベトナムキジ、ニホンキジ
夢見ヶ崎動物公園は、動物公園としての開園前の昭和30年代(1955年以降)から整備されており、特に春にはソメイヨシノなどの桜が咲き誇り、多くの花見客で賑わいます。
公園内には加瀬台古墳群があり、現在では7基の古墳が確認されています。
公園の東側には戦没者慰霊塔があり、訪れる人々に戦争の悲惨さを伝えています。
夢見ヶ崎動物公園の周辺には、南加瀬、北加瀬、小倉などの地域があります。これらの地域には、川崎歴史ガイドで紹介されている夢見ヶ崎や鹿島田をはじめ、新鶴見操車場跡、熊野神社、浅間神社、天照皇大神、了源寺、寿福寺などの歴史的なスポットが点在しています。
先述の通り、夢見ヶ崎動物公園内には加瀬台古墳群があり、歴史ファンにとっては見逃せない場所です。また、近くには南加瀬貝塚や白山古墳(消滅)もあり、これらの古代遺跡も興味深いものとなっています。
夢見ヶ崎動物公園へのアクセスは、鉄道やバスを利用するのが便利です。
JR東日本 横須賀線・湘南新宿ライン 新川崎駅より徒歩約15分
JR東日本 南武線 鹿島田駅より徒歩約20分
川66 川崎駅西口 - 夢見ヶ崎動物公園前 - 元住吉 - 井田病院
川83 川崎駅西口 → 新川崎駅 → 夢見ヶ崎動物公園前 → 江川町 → 小倉下町 → 新川崎駅 → 川崎駅西口
川56 川崎駅西口 → 矢向駅前 → 夢見ヶ崎動物公園前 → 末吉橋 → 川崎駅西口(矢向末吉橋循環)
川57 川崎駅西口 → 末吉橋 → 夢見ヶ崎動物公園前 → 矢向駅前 → 川崎駅西口(末吉橋矢向循環)
日95 日吉駅東口 - 箕輪町 - 宮前西町 - 江川町 - 夢見ヶ崎動物公園前 - 新川崎交通広場
※駐車場が少ないため、公共交通機関の利用が推奨されます。特に春の桜のシーズンには、駐車場が