道保川公園は、神奈川県相模原市に位置する自然豊かな公園です。この公園は、道保川の水源と横山丘陵の自然環境を保全しながら、水と緑が一体となった都市緑地として整備されました。訪れる人々が自然と触れ合い、豊かな生態系を体験できる場として、環境学習や野外教育の場としても活用されています。
道保川公園は、風致公園として整備されており、訪れる人々が自然との調和を楽しめるよう設計されています。公園内では、四季折々の自然の美しさを感じながら、野鳥や植物の観察を通じて、自然への認識を深めることができます。特に、野外での環境学習や教育の場としても広く利用されており、自然の中での学びを提供しています。
道保川公園は、多様な動植物の観察スポットが豊富にあり、自然愛好者や学習者にとって理想的な環境です。以下のゾーンごとに観察できる動植物をご紹介します。
このゾーンでは、四季を通じて沢の水場に集まる様々な野鳥たちを観察することができます。ウグイス、ルリビタキ、メジロ、シジュウカラ、カワセミなど、約40種類の野鳥がこのエリアに生息しており、その美しいさえずりが公園内に響き渡ります。特に春や秋には、多くの鳥たちが見られ、バードウォッチングの名所となっています。
このゾーンでは、沢を下る流れに沿って自生する山野草を観察することができます。セキショウ、クレソン、セリ、アシ、ツリフネソウ、ヒロハコンロンソウ、シャガ、スミレ、フキなど、多彩な植物が自然の中で見られ、四季折々の植物の変化を楽しむことができます。特に春先には、山野草が一斉に花を咲かせ、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
緑深い森の中を進む園路では、豊かな自然に囲まれながら心地よい散策を楽しむことができます。竹林、クヌギ、コナラ、シラカシ、スギ、クスノキ、クリ、ウメ、ヤマザクラなど、様々な樹木が自生しており、季節ごとに異なる景色を見せてくれます。また、イヌツゲ、ヒサカキ、ヤブツバキ、マユミなどの低木類も多く、夏にはセミやクワガタ、カナブンなどの昆虫が活発に活動しています。訪れる人々は、自然と触れ合いながら、生態系の豊かさを実感できます。
沢から湧き出した水が集まって小川となり、その周辺には豊かな水生植物が育っています。セリ、クレソン、ガマ、アシ、キショウブ、スイレン、シャガ、セキショウなどが植栽されており、ドジョウ、サワガニ、アブラハヤ、カエル、ザリガニ、カワニナ、トンボ、チョウ類などの生き物たちがこの水辺に生息しています。このゾーンは、水生動植物の観察に最適な場所であり、静かで涼しげな環境の中で自然と一体となったひとときを過ごすことができます。
道保川公園は、季節によって開閉時間が異なります。3月は午前8時から午後5時まで、4月から6月および8月は午前7時から午後6時まで、7月は午前7時から午後7時まで開園しています。また、9月は午前8時から午後6時まで、10月は午前8時から午後5時まで、11月から2月までは午前8時から午後4時まで開園しています。公園は年中無休で開園しており、いつでも自然を楽しむことができます。
道保川公園へのアクセスは、JR上溝駅から徒歩約20分の距離にあります。また、相模原駅南口からはバスを利用することも可能です。複数のバス路線が利用でき、「光が丘三丁目」バス停で下車し、徒歩約10分で公園に到着します。また、上溝駅発のバスでは、「七曲り下」バス停で下車し、徒歩約5分で到着します。駐車場も完備されており、第1駐車場には18台(うち障害者用1台)、第2駐車場には24台の駐車スペースがあり、車での訪問も便利です。ただし、開園時間内のみ利用可能です。
道保川公園は、豊かな生態系を保護するため、ペットを連れての入園は禁止されています。公園内の自然環境を守るため、訪れる際にはこのルールを守っていただくようお願い申し上げます。
道保川公園は、神奈川県相模原市にある自然豊かな都市公園で、野鳥や植物の観察、森林散策、水生生物の観察など、自然とのふれあいを楽しむことができます。風致公園として整備されたこの公園は、訪れる人々に自然への理解と感動を与え、生きた環境学習の場としても広く活用されています。四季折々の自然の美しさを体験しに、ぜひ道保川公園を訪れてみてはいかがでしょうか。